過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」県内編
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◆2nrFb/cgFg
[saga]
2016/02/03(水) 00:02:33.18 ID:xdKrp9nTo
タコスを買う時間を考えたら会場直ぐ脇にある屋台まで3分で着かないとならない。
インハイ予選とはいえ、長野だからか。人でごった返すほどではなく
全力疾走しても人にぶつかることは辛うじてなかった。
「おう兄ちゃん。タコス、もうできてるぜ。あのちっこい嬢ちゃんに届けてやんな」
久々の全力ダッシュに息が上がりそうになりながら屋台にたどり着くと、
マッチョなスキンヘッドのおっさんがニヤリと笑ってタコスを出してきた。
なぜそんなタイミングよく、と思って一瞬呆然としてしまう。
そんな俺を見て、悪戯が成功した悪ガキのように笑いながら
耳をトントンと叩く。
「――ラジオか! そっか、対局室の会話も中継されてるのか」
「そういうこった。ほら、走れ走れ! ヒーローが危機に遅刻しちゃかっこ悪いったらねェぞ!」
「ありがとうございます!」
再びの全力疾走。昔取った杵柄というか、ようやく体が温まったというか。
行きよりも帰りのほうが、タコスを抱えているにもかかわらず早かったかもしれない。
行きではぶつかりそうだった場所も帰りはキレのあるステップでスムーズに曲がれた。
やはり、俺は一人きりではない。桃子や数絵、憩さんに絃さん。
それだけじゃない。優希や和、先輩方。そして咲。
さらにはテレビやラジオで視ている人々。
体に力が漲るようだ。体力は削れたが、心はむしろ踊っている。
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