過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」県内編
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◆2nrFb/cgFg
[saga]
2016/02/02(火) 01:00:28.75 ID:SPAOH17vo
「さ、今日の部活はここまで! 片付けが終わり次第解散。鍵はこっちで閉めておくから気にしないでいいわよ」
そう言って竹井部長は締めた。対局の余韻も感じさせずあっさりとだ。
これくらいは日常茶飯事ということだろうか。
俺は、悔しかった。初心者なのに上級者に負けて悔しがるなんておこがましい。
頭ではそう分かっているのにどうしても割り切れなかったのだ。
なにせ初めての感覚。淡や桃子にボコられても感じなかったもの。
頑張れば、届くかもしれない。希望に毒された屈辱。
ハンドボールのときとは違う諦められない差。
ふと気が付いた時にはいつの間にか片付けも終わり、
片岡さんはタコスの屋台がどうのと言って一足先に帰ってしまったらしいことを知る。
なので俺は桃子と、和と一緒に下校することになった。
桃子が隣で、あのツモは気合が入っていてかっこよかっただのと言ってくれている。
確かにあの局は自分でも気持ちが違っていたような確信がある。
俺が諦めた決勝でもぎ取った1点を奪った、あの全てが止まったようにのろまになった感覚。
指先どころか毛の一本一本の先端まで神経が通ったような鋭敏な感触。
あの境地と似た感覚がしていたのだ。
そう、ちょうど目の前のこのボールのような大きさの――
そう考えて凝視していると、桃子は呆れたように溜息を。和は恥ずかしげに身を捩ろうとする。
それがいけなかったのか、和がバランスを崩して倒れそうになった。
それを見た俺と桃子は咄嗟に助けようと手を伸ばし、結果巻き込まれて共倒れ。
「ふお……?」
「やんっ」「ひゃうっ」
顔を覆うように押し付けられた弾力のある温かな柔肉。
どうにか庇うように二人を抱きかかえて倒れたはずだが、やたらと心地の良いモノを掴んでいるらしい右腕。
瞬時に状況を理解してしまう。そう、間違いなくおっぱいだ。バストだ。乳だ。胸だ。乳房だ。
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