過去ログ - 八幡「ガン見ゆいゆいの瞬き」 結衣「あたしたちの内緒の、あまーい秘密」
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12: ◆74muXbptfo[saga]
2016/02/02(火) 18:39:36.61 ID:zZH1ktsK0


 「あっ、………あーーっ………! ん、あぁ!」
 「っ八幡のナカ、あっつ……」

 ヒッキーに隼人くんが覆いかぶさっているので、もうヒッキーの顔は見えなかった。

 だけど隼人くんの背中に回された手がぎゅっと懸命に彼に抱き付いているのが健気で、あたしは第三者なのに、なんて可愛いんだろうと思ってしまう。

 「は……っはやと!」
 「ん? ……なに?」
 「う、っぁ……っもっと、奥……ッ!」

 強請る声は、ミルクたっぷりのチョコレートみたいに、あまい。

 思わずあたしもどきりとしてしまうくらいに。

 「は……っ、いいけど、ご褒美くれよな?」
 「……? あっ……な、に?」
 「ちゃんと、言って。“いつもの”」

 隼人くんの横顔は悪戯好きな子どものようだった。

 にやりと緩む口元は意外と頑固で、望みを叶えられるまで要求を止めない。

 「……っあ! ……っ、ぁ…ッ」
 「恥ずかしいってか?……何を今更。こんなにやらしく俺の咥えて、さっ!」
 「!! んぁっ………あ、はやと!」
 「ここ、好きだろ? ……もっと強く突き上げて欲しかったら、言ってよ」

 ほら、今だって。

 優しい口調で。ヒッキーのこと手玉に取って遊んでる。

 だけど憎たらしいほどの表情でさえ、このイケメンに掛かれば魔法のように様になって見えてしまう。

 艶美な、誘惑。

 「……はや、と……ッ!」
 「っ……ん?」
 「あ………ッぁ、………っす、“好き”……っ!」

 乱れた息遣いと共に、小さく聞こえた声。

 それは、溶けてしまいそうなくらいの熱を帯びて。

 「……っよく出来ました」
 「! あっ……! く、……あぁ…ッ!」
 「お望み通りにしてやるよ……っ」

 爽やかに笑った隼人くんがヒッキーの腰を強く掴んで、その律動を激しくさせた。

 比例するように隼人くんの背中のヒッキーの手は爪を立ててしがみつき、声を上げる。

 痛ましげに残る赤い傷はその淫猥な空気にとても同化していて、あたしは直視できないと思うのにやはりどうしても目が離せなかった。

 「や……ッあ! ………ぁっ、ああ! …は……っ」
 「八幡……っ、気持ち、いい?」
 「っ……う、ん! あっ………きもちい、い…ッ」
 「そっか。俺も」

 私がよく知っているはずの二人の知らない顔、知らない声、知らない行為。



 ……おかしいな。さっきまでの嫌悪や驚きよりも何よりもこんな感情が先に出ているなんて。

 もっと見たい、もっと知りたい、二人の秘密を。






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