過去ログ - 八幡「ガン見ゆいゆいの瞬き」 結衣「あたしたちの内緒の、あまーい秘密」
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13: ◆74muXbptfo[saga]
2016/02/02(火) 19:14:02.42 ID:zZH1ktsK0



 「可愛いな、八幡」
 「……あ、あぅ……ッ! ……は、あ! ……ぁ…っ!」
 「俺もな、お前のこと、大好きだ」

 隼人くんがヒッキーの耳元で囁くように言った甘美な言葉の後、びくんとヒッキーの体が震えた。そして。

 「っ!! あ、ああーーーーーっ……!!!」
 「……くっ」

 ヒッキーの声が高く上がるのと共に、ちょうど腹部の辺りで白い飛沫が散るのが見えた。

 さすがの私もそれには視線をさっと宙へ逸らせる。

 それと同時に急に正常な思考が働いてきて、今まで自分のしていた覗き見という一歩間違えれば犯罪まがいの行動に、はっと我に返る思いがした。

 ああもう。人様の情事にこんなに見入っちゃうって……私はなんて変態なんだろう。

 そう思うのに、湧き出た好奇心は未だ私を悪戯に動かす。

 ちらりと這わせた視線の先に見える、二人。

 「……っはぁ………、あ」
 「可愛いなお前、ほんと。……てかごめん。 中に出しちまった」

 そう言って優しい仕草で隼人くんはヒッキーに口付ける。

 二人分の荒い息遣いが響く部屋。

 BGMは多分、とうに二人には聞こえていないのだと思う。

 ちゅっと音を出してヒッキーの頬や額にもキスを降らせる隼人くんはひどく物柔らかだ。

 「別に、いいって。……後処理すりゃいいだけだろ」
 「俺も手伝うよ」
 「……いやだ」

 さっきまでの艶めかしさとはまた別の、甘酸っぱい雰囲気を醸し出すヒッキーと隼人くん。

 またこれも見たことのない二人の一面だ。

 ああでも、いつもの二人ってどんな感じだったっけ。確か、会話しているどころか一緒にいることも少なくて。でもたまに一緒に話しているとき、ヒッキーがいつも気まずそうにしてる。

 でも姫菜曰く、だけど見ている者に、何かを感じさせる二人。

 そうだ、そんな感じだった。

 まさかそんな中に、こんな恋慕を秘めていたなんて。

 ごくりと呑み込んだ生唾に、息を潜めて二人の次の行動を見ようとした、その、とき。






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