過去ログ - 響「ロス:タイム:ライフ」
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:52:22.95 ID:eROB17h/0
『これは大チャンスです、我那覇選手!』

『普通こんなことはあり得ないですよ。
 プロデューサーが原因を突き止めて迎えに来て、何も言わずアイドルのワガママを飲む。
 盲信とも紙一重の、両者の信頼が無ければ成し得ないミラクルプレーです』

『普段の我那覇選手の誠実さがあってこその信頼、ということでしょうか!?』

『おそらくそうだと思います。いやー、これはちょっと信じられないですね』


 とにかく、自分が助手席に乗って、ADさんは後ろに――あっ。

 後ろから、やっと審判の人達がやってきたぞ。
 着いた途端に、皆膝に手を付いて、肩で息してる。だらしないなぁ。

「この人達も、一緒に乗せてっていい?」

「は? ――誰を?」

「いや、だから――あっ」

 審判の人が、プヒィー、って情けない笛を吹いて首を振った。
 そっか――他の人達には見えないんだ、審判さん達。

 でも、乗せてあげなきゃかわいそうだし、かといって座席が足りないし――。

 あ、勝手に無理矢理乗っていってる。



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