9:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 20:18:33.90 ID:eROB17h/0
自分を乗せたADさんの車は、どんどん山の奥深くまで入っていく。
たまに話しかけても、ADさんはぎこちない愛想笑いをするだけだ。
昨日の資料を何度か見直してみるけど、池に近づいているようには思えないぞ。
大丈夫かー? 本当にこっちで合ってるのかなぁ。
「そ、そろそろ着き――あ、つ、着きました!」
ようやく車が停まったさー。
でも、ここ――山の上で、確かに眺めはいいけど、車道の脇で、閑散としてて――。
「あれ、ここでいいの?
プロデューサー、池の近くで撮影って言ってたけど――って、えっ?」
「ごめぇーん!!」
ADさんの車が突然発進した!?
ちょ、どういうこと!? 待って!!
「俺だって、やれって言われただけなんだよぉーっ!!」
「やれって、誰に!?」
待って、置いてかないで!! 急いで走って追いかけ――ようとした時だった。
自分の足元――。
車道の脇の、舗装されていない崖の際の土が、急に崩れて――。
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