過去ログ - 或る地図描きの話 -SS速報VIP

過去ログ - 或る地図描きの話

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2:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 21:57:34.97 ID:P/3dHwJEo
「ようこそ、旅人様」

巫女装束に身を包んだ糸目の女が、歩きづらそうな靴をからん、からん、と鳴らし近づいてくる。

「ここは……。美しいな」

以下略

3:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 22:00:23.97 ID:P/3dHwJEo
先に陽が沈むか、と思ったがなんとか日没前に着いたみたいだ。

目の前には今にも崩れ落ちそうな歪な民家群があった。

人通りは少ない。

以下略

4:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 22:04:56.05 ID:P/3dHwJEo
家はすぐ近くにあった。

他の家と変わらない、歪な家。

床はがたがたで、椅子も噛み合ってない。机も揺れる。

以下略

5:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 22:18:30.49 ID:aBk7OF070
期待

6:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 23:41:47.18 ID:P/3dHwJEo
陽が登り始めた頃に出たというのに、未だに働国には着かない。

もう間もなく日没だというのに、だ。

少しは自分のために食べ物を残しておくんだった……。空腹のあまり、手近な雑草を千切り、噛む。

以下略

7:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 23:45:02.63 ID:P/3dHwJEo
太った男は、やれやれといった風に腰を上げる。

「どうしましたか、旅人さん。何か御用でも？」

この……男は……っ！

以下略

8:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 23:48:09.25 ID:P/3dHwJEo
食欲は湧かなかった。

頭に靄がかかったようで、何も考えられず、ただただ私は歩いていた。

働国を出てから、朝を二回迎えた。

以下略

9:名無しNIPPER[sage]
2016/02/04(木) 00:43:45.35 ID:4+TtgrR3o
なんだか、体が揺れているような気がして目を覚ます。

視界は銀一色だった。

「うわ、なんだ？」

以下略

10:名無しNIPPER[sage]
2016/02/04(木) 00:46:28.46 ID:4+TtgrR3o
騎士団と言うのは化物揃いなのだろうか。

降ろしてくれと言っているのに、私を担いだまま二日間寝ずに歩き続けている。

担いだほうが早い、等とただの戯れ言だと思っていた。

以下略

11:名無しNIPPER[sage]
2016/02/04(木) 01:02:54.26 ID:4+TtgrR3o
渡されためにゅうを私も読むが、さっぱり分からない。

分かるものと言ったら間々に挟まれた、定食やら季節の、の日替わり、程度だった。それが何を意味しているのかは分からないが。

絵もあるので、それがどんなものかは分かるのだが、如何せん絵を見ても見たことがないものばかりでさっぱり意味を為していない。

以下略

12:名無しNIPPER[sage]
2016/02/04(木) 01:05:01.10 ID:4+TtgrR3o
すみません。息抜きが本編とページ数並んじゃったので本編書いてきます

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