27:名無しNIPPER[saga]
2016/02/05(金) 21:34:12.35 ID:EvPChSZoo
加蓮が上機嫌に鼻歌を歌い始めた。
輝く世界の魔法だった。
加蓮。
「……あのさ、ただの散歩だから。そんなに楽しいかは分からないよ?」
「うんうん、ただのお散歩だよね。お散歩デートとかじゃなくってね」
「……」
「凛と一緒なら、きっとお散歩も楽しいよ。ね、Pさん?」
「……そうだな」
奈緒は公式サイトの犬たちの写真を熱心に眺めて。
加蓮はステップを上機嫌に踏み始めた。
「あー……凛」
「……なに?」
「……ごめんな」
そして私は、こっそりと囁かれた途端に嬉しくなった。
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