過去ログ - P「まゆの左手首がなんだって?」
↓ 1- 覧 板 20
165:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:03:20.43 ID:wApH6opk0
「あれが佐久間と……まゆちゃんね?」
「どうする助手よ? 準備はいつでも出来てるぞ」
166:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:04:14.71 ID:wApH6opk0
「悪いが諦めが悪くてね……一度断られたぐらいで諦めてちゃ、アイドルのプロデュースなんて出来はしないからな」
「……へらず口を」
167:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:05:17.18 ID:wApH6opk0
「単刀直入に言おう。まゆを、迎えに来た!」
「……なんだと?」
168:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:07:13.79 ID:wApH6opk0
そう言うと晶葉が、肩に担いでいた筒のような物を先ほどの船へと向ける。
その側面には、ピンク色のうさぎがペイントされていた。
169:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:08:25.97 ID:wApH6opk0
波止場に大声で響き渡る、俺の告白。
それを聞いたその場にいる全員が、呆気に取られ、まるで金縛りにあったかのように立ち尽くす。
170:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:10:22.39 ID:wApH6opk0
「なんでこんなに、まゆの事を気にしてしまうのか……初めは担当だから、アイドルが心配だからだと思ってた。
でも違ったんだ! 俺は、心の中で……惹かれてた。それも、君と初めて出会ったあの時から!」
171:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:11:40.41 ID:wApH6opk0
「あ……あぅ……」
まゆの顔が、みるみる泣きそうな顔になる。
172:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:12:48.53 ID:wApH6opk0
==========
21.「まゆ」
――まるで、その場にいた全員の時間が止まってしまったかのようだった。
173:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:14:02.57 ID:wApH6opk0
「わた……わたしは……人間じゃ、ないんですよぉ……?」
「あなたにも、みんなにもぉ……沢山の嘘を、ついてきました……」
174:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:15:03.56 ID:wApH6opk0
「中身なんて関係ないよ……俺は、そんな『まゆ』を好きになったんだから……」
一段と声を上げて泣きじゃくる彼女の背中を優しく撫でながら、俺はそう答えた。
210Res/113.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。