過去ログ - P「まゆの左手首がなんだって?」
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168:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:07:13.79 ID:wApH6opk0
そう言うと晶葉が、肩に担いでいた筒のような物を先ほどの船へと向ける。
その側面には、ピンク色のうさぎがペイントされていた。
169:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:08:25.97 ID:wApH6opk0
波止場に大声で響き渡る、俺の告白。
それを聞いたその場にいる全員が、呆気に取られ、まるで金縛りにあったかのように立ち尽くす。
170:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:10:22.39 ID:wApH6opk0
「なんでこんなに、まゆの事を気にしてしまうのか……初めは担当だから、アイドルが心配だからだと思ってた。
でも違ったんだ! 俺は、心の中で……惹かれてた。それも、君と初めて出会ったあの時から!」
171:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:11:40.41 ID:wApH6opk0
「あ……あぅ……」
まゆの顔が、みるみる泣きそうな顔になる。
172:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:12:48.53 ID:wApH6opk0
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21.「まゆ」
――まるで、その場にいた全員の時間が止まってしまったかのようだった。
173:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:14:02.57 ID:wApH6opk0
「わた……わたしは……人間じゃ、ないんですよぉ……?」
「あなたにも、みんなにもぉ……沢山の嘘を、ついてきました……」
174:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:15:03.56 ID:wApH6opk0
「中身なんて関係ないよ……俺は、そんな『まゆ』を好きになったんだから……」
一段と声を上げて泣きじゃくる彼女の背中を優しく撫でながら、俺はそう答えた。
175:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:15:58.87 ID:wApH6opk0
「に、逃げるわよッ!!」
誰が言ったか、かけ声と共に俺達は走り出して、乗ってきた車に飛び乗る。
176:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:16:41.41 ID:wApH6opk0
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22.「キューピット」
「はぁ〜……ったく! 生きた心地がしなかったわよ……」
177:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:17:44.32 ID:wApH6opk0
「まぁまぁお嬢様。怪我無く目的も達成できたので、万々歳ではないでしょうか」
「大体、なんで急に爆発なんて起こすワケ?」
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