過去ログ - P「まゆの左手首がなんだって?」
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173:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:14:02.57 ID:wApH6opk0
「わた……わたしは……人間じゃ、ないんですよぉ……?」
「あなたにも、みんなにもぉ……沢山の嘘を、ついてきました……」
174:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:15:03.56 ID:wApH6opk0
「中身なんて関係ないよ……俺は、そんな『まゆ』を好きになったんだから……」
一段と声を上げて泣きじゃくる彼女の背中を優しく撫でながら、俺はそう答えた。
175:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:15:58.87 ID:wApH6opk0
「に、逃げるわよッ!!」
誰が言ったか、かけ声と共に俺達は走り出して、乗ってきた車に飛び乗る。
176:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:16:41.41 ID:wApH6opk0
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22.「キューピット」
「はぁ〜……ったく! 生きた心地がしなかったわよ……」
177:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:17:44.32 ID:wApH6opk0
「まぁまぁお嬢様。怪我無く目的も達成できたので、万々歳ではないでしょうか」
「大体、なんで急に爆発なんて起こすワケ?」
178:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:18:40.88 ID:wApH6opk0
「……ふ……ふふっ……ふふふふっ……!」
俺の隣に座るまゆが、肩を震わせてくすくすと笑い出す。
179:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:19:29.44 ID:wApH6opk0
「つまり伊織さんが、まゆとプロデューサーさんの恋のキューピットだったってわけですねぇ」
「ぷふっ……こんなじゃじゃ馬なキューピットなら、神様はさぞ手を焼いているだろうな」
180:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:20:33.54 ID:wApH6opk0
「ヒューッ! お熱いですなぁ、お二人さん!」
バックミラーを見ていた新堂さんが、茶目っ気たっぷりにそう言うと、
181:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:22:01.77 ID:wApH6opk0
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23.「母親」
どさくさに紛れる形でまゆを取り戻した俺達は、そのまま伊織の家に泊まることになった。
182:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 03:22:53.59 ID:wApH6opk0
「フン。別にとって食べたりなんてしないさ……まぁ、座りたまえよ」
俺達は、警戒しながら佐久間の向かいに座る。どうやら、昨日の黒服は連れて来ていないようだった。
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