過去ログ - P「まゆの左手首がなんだって?」
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26:再開です[saga]
2016/02/06(土) 19:37:55.35 ID:Yj9Ra/Qg0

「お〜い、いるか〜!」

 ドアを軽くノックするが、返事は無い。だが、しばらくすると少しだけ扉が開かれ彼女――晶葉が顔を覗かせる。

以下略



27:再開です[saga]
2016/02/06(土) 19:39:25.75 ID:Yj9Ra/Qg0
 
 そんな晶葉は畳の上の物を掻き分けてスペースを作ると、俺に座るように促し電気ケトルの電源を入れる。

そして簡素なデスクチェアに座ると、足を組んでこちらへ向き直った。

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:40:37.13 ID:Yj9Ra/Qg0
 
「って、そうじゃない。実は、人を探したいんだよ……ほら、前にも志希がいなくなった時に、

匂いで探すセンサーみたいなの作ってくれただろ?」

以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:41:47.05 ID:Yj9Ra/Qg0

「いくら私が天才だと言っても、何でも出来るわけじゃあないからな。期待させて悪いが、物によっては力にはなれん」

「……まゆが、いなくなった。手掛かりも無いし、どこにいるのか……居場所の検討もつかない」

以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:42:58.24 ID:Yj9Ra/Qg0

 しばし、晶葉が顎に手を当てて考え込む。
 
「分かった、何とかやってみよう……だが、少々時間を貰うぞ?」

以下略



31:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:43:43.88 ID:Yj9Ra/Qg0
 
「分かっていると思うが、彼女を……まゆを信じてやれ。助手に迷惑をかける事を望むニンゲンじゃない。

軽率な行動を取る事は無いと、私は思うぞ」

以下略



32:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:44:26.91 ID:Yj9Ra/Qg0

 その時初めて晶葉がワイシャツ一枚である自分の格好を確認する。

「ばっ! バカもん!! 気づいていたならさっさと言わんかっ!!」

以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:45:31.46 ID:Yj9Ra/Qg0
==========

5.「疑惑」

 ――晶葉に頼んでからはや三日。その間、まゆから連絡が来る事はなかった。
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:46:58.40 ID:Yj9Ra/Qg0

 だが、世間でのまゆの印象は悪化の一途を辿る。雑誌での記事発表と同時にメディアから消えたまゆ。

タイミングが悪いといえばそれまでだが、姿を見せない彼女に対してファンの間では

以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:47:46.52 ID:Yj9Ra/Qg0

「もしかしたら、実家に帰ってるかもしれません」

 まゆがいなくなった翌日。ちひろさんが言った一言で、俺は彼女の実家へと電話を掛けた……だが。

以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/02/06(土) 19:48:35.35 ID:Yj9Ra/Qg0
 
「そんな……なんでだ?」

 確かにその住所は存在した。

以下略



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