過去ログ - P「まゆの左手首がなんだって?」
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88:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 12:12:27.53 ID:DNhouemE0
まるで、機械が喋っているかのようなトーンでそう言い放ったまゆの視線が、俺の持つ彼女の日記帳へ向けられる。
その瞬間、何の感情も見せなかった彼女の瞳が大きく見開かれたと思うと、俺の胸に自分から飛び込んできた。
ふわりとした髪から香る、甘い匂いに、柔らかな体の感触。呆気に取られている俺を見上げて、彼女が言う。
「――『まゆ』を、離さないで」
そのまま、彼女が両手で俺を後ろへと突き飛ばす。その時、一瞬だけだがあらわになる彼女の秘密。
「ま、まゆっ!」
バランスを崩した俺はそのままごろごろと土手を転がり落ちた。
急いで起き上がり、元いた場所に戻ったときには、車も、まゆもその姿を消していた。
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