過去ログ - もしもアタシがカリスマじゃなかったら
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:33:44.00 ID:FNkC1mc90
「こちら、アイスコーヒーとアイスココアになります」
「あ、コーヒーは私です」
「ココアはこっちでーす★」
「はい……では、ごゆっくり」
以下略
4
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:34:34.45 ID:FNkC1mc90
「……」
「もうアイツとの付き合いも5年、お互いのクセだとか、好みだとか、分かり合ってる。気がついたらいつもアイツのこと考えてた」
「だから……プロポーズしたんだ。私から。最初は凄く驚かれて冗談はいけませんって言われた。でも、私は諦めなかった」
「最終的にはアイツも折れて、受け入れてくれたんだ」
以下略
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:35:15.55 ID:FNkC1mc90
「最初は莉嘉を気にかけてシンデレラプロジェクトに顔を出してたんだろうって思ってたけど、あれだけ親しそうにしてれば同じ女なら気がつくから」
「美嘉と私は同じ人を好きになって、私は後からのクセに美嘉を出し抜いてアイツと結婚する形になった。……卑怯だって分かってる。恨まれても仕方ないよ。でも、私も、自分に嘘はつけないから」
「……」
以下略
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:36:52.11 ID:FNkC1mc90
最初の出会いはさ、アタシが街を歩いてる時に名刺を差し出されたことがキッカケ。
突然つかつか歩いてきて、機械みたいな動作で礼をしてね。
「私、こういうものですが……」
いやあ、流石にちょっと怖かったよ。あんなコワモテででっかい男がすっごい丁寧に挨拶してくんの。
高校生になってまだ日の浅い女だったアタシは当然名刺の受け取り方もよくわかんないしさ。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:37:55.30 ID:FNkC1mc90
あの時の346プロはアイドル事業強化のために、モデル部門とか演劇部門とかから色んなアイドルを引っ張ってきてたんだ。スカウトはその一環で、アタシはアイツからお誘いされたワケ。
勿論アタシは突然の勧誘に動揺しまくりだったけど、メッチャ丁寧に仕事の中身とか教えてくれるの。
元々アタシもルックスには自信あったし、カラオケ好きだしさ。話聞いているうちに乗り気になってきてね。いやー、今思うとアタシちょろいなぁってなるよね。
その日の内にアイドルになることが決まって、そのままアイツはアタシの担当プロデューサーになった。
アイツのあの時の仕事はアタシみたいにスカウトされた元一般人の育成。アタシみたいな立場のアイドルは他にも何人もいた。
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:38:52.62 ID:FNkC1mc90
アイツの仕事っぷりは凄かったよ。……いや、これは言うまでもなく知ってるだろうけどね。
仕事がガンガン入ってくるの。スケ帳みっちりになるくらい。凄いのはそれはアタシだけじゃなくて他の子も同じくらいの仕事を入れてくるとこ。
アイツは顔が怖くて、身体も大きくて、何考えてるかわかんなかったけど、それでも仕事面だけは凄かった。
でも流石に最初はちょっとキツかったなー。仕事と言っても裏方ばっかりだしさ。今思えば当たり前なんだけど、あの時のアタシはワガママでさ。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:40:02.09 ID:FNkC1mc90
でもある時、アタシのCDデビューが決まったんだ。そう、アンタもよく知ってるあの曲ね。
すっごく驚いたよ。雑務レッスン雑務レッスンからのCDデビュー。いきなりだったからね。歌うのは好きだけど、売り物になるっていうのはやっぱ緊張するし。
そこから裏方の仕事はあまり入ってこなくなって、代わりにレッスンの時間が増えた。今思うと、アイツはいつもレッスンに顔を出してくれてたなぁ。
あの時はまた来たよアイツ。なんて思ってたっけ。ふふ。
それで、最初のデビューライブはまあまあな広さの屋外に決まったんだ。時期は確か……秋だったな。
以下略
10
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/02/07(日) 01:41:23.09 ID:6Alyy+S/O
美嘉のセリフか凛のセリフか分かりにくすぎる
明確に口調が違う二人でもなければ地の文がある訳でもないし
連続する鍵かっこで交互に喋ったり片方が二連続で喋ったり統一されてないし
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:42:03.64 ID:FNkC1mc90
で、歌い終わって舞台袖に引っ込んだアタシのところにアイツが来た。
何をするのかと思えばさ、自分のコートを脱いでアタシの肩にかけてくれたんだ。
ほら、アタシの衣装露出多いじゃん?ライブ前は緊張で気がつかなかったけど結構肌寒かったし。
アイツの体温がまだ残っててさ、あのコートを着ていると、なんだか安心したんだ。
あんまり信用してなかったアイツのコートがこんなに暖かいなんて、ってね。意外だった。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/07(日) 01:43:43.56 ID:FNkC1mc90
アタシは驚いたよ。コイツにもそんな顔が出来たなんて。コートも、自分だって寒いだろうに何も言わずに着せてくれた。
あの時にやっと分かったんだ。アタシの担当はただ不器用で、真っ直ぐで、誰よりも笑顔に拘っているんだって。
嫌がらせみたいに思えた仕事量も、芸能界がどんなところなのか良く知るキッカケになったし、レッスンだってしっかりできたからライブを成功させられた。
ただ機械みたいに働いているだけだと思ってたアイツが、アタシが寒いって言う前にコートを着せてくれる位にはアタシのことをしっかり見てくれてたんだって。
以下略
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