過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ8】
1- 20
203: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/02/13(土) 15:30:11.13 ID:wlzrxGa3o

天乃「まぁ、そう簡単に許せることでもないわよね」

「……何処か、他人事みたいに聞こえるね」

天乃「被害者は私というより、樹だもの。私はただ嘘をつかれただけ。ただ、それだけだもの」

天乃は嘘をつかれた

しかし、樹の視点になって考えてみれば、

記憶喪失を理由に彼女を奪われそうになったという、非常に非道なことをされた被害者だ

天乃「樹は貴方の謝罪を聞いて黙っていたんでしょう?」

「……うん」

天乃「なら、それが答えということになるんじゃないかしら」

いささか考えたくないことではあるが、

樹が対象が誰であれ、酷く強い憎悪の念を抱いているということに他ならない

確かに、許しがたいことだったとは思う

しかしながら、そこまで強い負の感情を抱いてしまっていることに、天乃は危機感を覚えた

天乃「あまり長く話していると、貴方の明日が無くなってしまいそうだし、もう帰りなさい」

「……僕はもう二度と、君の前には現れない。でも、それでも。僕は死ぬまで君を想い続けるよ。きっと。僕は君を忘れられないからね」

困ったような笑みを浮かべて、男性は踵を返す

心臓が弾け飛んだような胸の痛みに、呻くことはなく

ただ、それを受け入れて、足を踏み出す

この痛みとともに生きていく。そう、男性は決めたからだ


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/315.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice