過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ8】
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278: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/02/14(日) 00:36:44.87 ID:V72w7xm6o

春信「君と話すのは、とても久しぶりだ」

天乃「そうね。私はそれで良かったと思ってるわ」

春信「そうだな。君からしてみれば私は――」

天乃「私といると、貴方はソファでしか寝てくれないんだもの」

春信「……そうだった。君はそういう人だったね」

天乃のちょっぴり嬉しそうな笑顔から目をそらして、春信は呟く

普通なら、天乃の言葉は貴方と離れることが出来たから。なんて

そんな少し突き放すような意味合いを持っている

しかし、天乃の言葉となると

その意味は大幅に改変されてしまっているのだ

天乃「猫背になっていないようでなによりだわ。肩を痛めたりもしてない?」

春信「君が心配するようなことは何もない。至って健康――っ」

気が付くと、天乃の瞳が目の前にあった

目と目の距離はとても近く、鼻と鼻がぶつかってしまいそうな距離で

春信は思わず言葉が消えた

天乃「そう。それは良かったわ。健康的な生活をしてくれてるみたいで。隈もないし、それを隠してる感じもない。瞳の充血も。ないし」

春信「そ、それを確認するためとは言え、久遠天乃。近づきすぎだ」

天乃「……あら。ごめんなさい。貴方のことだから変に取り繕うかと思って。つい、まじまじと」

苦笑して離れた天乃を目で追う

見ていれば、普通の少女

口を開けば、楽しい少女

共にいれば、優しい少女

春信「………………」

春信は妹からの問いを脳裏に浮かべ、

十分に魅力的だと、答えを思う

けれど、それを口にする勇気はなく

天乃をいつまでも見ている勇気もまた、なかった


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