過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ8】
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293: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/02/14(日) 13:14:05.96 ID:V72w7xm6o

天乃「春信さん……今日来て貰ったのは。その……」

春信「………………」

天乃にしては、歯切れが悪い

控えめなだけで鈍感ではない

むしろ、鋭敏だからこそ奥手になった三好春信はその理由をすぐに脳裏に呼び出す

けれども、「なんだい?」、「どうかしたのかい?」、「言いにくいのなら、無理しなくていい」なんて

察しているからこそ、春信は言えない

知らないからこそ、言えることがあって

知っているからこそ、言えない言葉もある

そしてその逆もまた、同じであるのだから

言葉というものは本当に……厳しい

天乃「お願いがあるからなの」

春信「……そうか」

少女らしい、愛らしさを感じるもじもじとした仕草

言いづらそうに結ばれた唇、その先に希望を求め、影から見える絶望に気づき中途半端な輝きを持つ瞳

生まれてからもう、世間的には大人と言える程には生きてきた春信だが

そんな異性の姿など、見たことはなかった

だから、春信は自分から目を向けて、声をかけて、耳を傾けることが出来なかった


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