過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ8】
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295: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/02/14(日) 13:55:21.83 ID:V72w7xm6o

春信は夏凜との会話を、思い出す

妹は言った。「兄貴とエッチなことするなんて、天乃には役不足よ」と

確かにそうだろう。否定はしなかったし出来なかった

まともに動けないから炊事洗濯何一つできず、耳が聞こえないから話もしづらい

けれども彼女は曲がりなりにも久遠の後継者だ

だから地位はそれなりなんてちっぽけなものではないし、

雀が鷹と繋がるような有り得ない飛び級をすることになるだろう

だから大赦の中には、免許もないのに持っている高級車

つまるところの肩書きのための装飾品でしかないという人もいる

春信「………………」

しかし、夏凜が言ったのは力不足ではなく、役不足だ

春信が否定しなかったのも、自分の地位、能力その他諸々を含めた三好春信という人間が、

久遠天乃という少女に対して、はるかに力不足である。という点だ

彼女はできないことも、できるようにしようとする人間だ

味覚がないなら科学を用いて、完璧な数式のもとに、計算された味崩れのない料理を完成させるだろう

動けないのなら勇者の力を用いてでも動き、家事を行うだろう

耳が聞こえないからと、相手の口の動きを読む読唇術を自力で会得したように

彼女は努力家というには努力をしすぎている。本来ならば、馬鹿になんてされるような存在ではない

敵視され、疎まれ、蔑まれ、恨まれ、憎まれ、嘲笑され、陰口を叩かれるような子ではない

だから思う、彼女の相手に、自分は全くと言っていいほど相応しくはないと

それが結婚ではなく、たった一度の性交渉であるとしても。だ


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