過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ8】
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397: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/02/14(日) 22:04:14.59 ID:V72w7xm6o

九尾「主様は春信のために、言いたくないのじゃろう? しかし、それは結局、きゃつのためにはならぬ」

天乃「でも」

九尾「む? でも私可愛いし魅力的だから私の我儘って強制だと思うの。えへへっとでも思うとるのか? 気色悪い」

天乃「っ……貴女の方が気色悪いからそのくねくねするのやめてお願い」

九尾「くふふっ」

吹けば飛んで行きそうな声は、力強く

中途半端だった瞳には、だんだんと力強さが戻ってきている

それを感じているからこその笑みは、

九尾にしては珍しく、優しかった

九尾「要するに、好きなだけ我儘を告げ、選択をさせるが良い」

天乃「……………」

九尾「人生における人の為の選択は犬妹のように何かを変える切欠となる。選択を与えぬことこそ強制であると気づけ、我が愚かなる主様」

酷く強い言い方で

とても、正しい言い方でもなかったかもしれない

けれど、間違っていない

だから否定も批判もできない

天乃「……そうね。私は間違っていたのかもしれないわ」

九尾「人は間違い続ける生き物じゃ。しかし、間違えた数だけ、正しいことを為せる生き物であると。妾は信じておる」

九尾はそう言って天乃の頭を撫でると

満足そうに姿を消した


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