過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ8】
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477: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2016/02/16(火) 22:18:00.68 ID:kZH5NmQzo

天乃「それはできないッ!」

右手だけで青年の両手を払い除け、睨み上げる

天乃「私は死にたくない。ええ、そう。死にたくないわ。でも」

涙に濡れた表情

止めどなく悲しみを滲み出させる瞳

どちらも弱々しいであろうこの場面で

少女のそれらは頑丈な意志によって、力強さを保っていた

天乃「この心は渡せない。この心があるから、私は生きていたいと望んでいるんだもの」

春信「…………」

天乃「だから心を差し出さなければ生きられないのなら――潔く、私は死ぬわ」

その本心を称えるように胸を張り、

命を捧げようとしているかのように、少女は手をあてがう

その迫力に

その意志に

その力強さに

春信は呆然としていたが、

しばらくすると、見開いていた瞳をとじ、息を吐いて笑みを浮かべた

春信「だろうね。そうでなければ私が困る」

天乃「………え?」

春信「私は曲がりなりにも異性な私が君を求められない理由……拒絶が欲しかったんだ」


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