過去ログ - 【グラブル】グラン「愛に秩序は必要なのか」【ss】
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11: ◆rDGuVmz79Q
2016/02/07(日) 21:53:09.75 ID:UZxaC4ME0

その時グランの第六感がリーシャの方を振り向かせた。

グラン「リーシャ、危ない!」

リーシャの背後から魔物の凶刃が近づいているのを感じた。
気づいていないリーシャは怪訝な顔でこちらを見ている。
時の流れが減速していく感覚、自身の体もなにもかもゆっくりな世界で意識だけがはやる。
あと二、三歩、と踏み出したところで二体目の魔物が柵の向こうから姿を現した。
リーシャが振り向きその顔を驚愕に染める。木刀で守りの構えを取ろうとしているが恐らく間に合わない。

グラン(間に合え…)

左手を突き出し、リーシャの襟を掴むと後ろへ引き倒す。
右手だけで握った木刀を横に倒して突き出した。

グラン「ぐあっ…」

リーシャ「団長!?」

薙いだ腕に木刀は弾き飛ばされリーシャの足元まで転がる。

グラン「俺のことは気にするな!リーシャそいつは頭の角を殴れ!」

リーシャ「は、はい!」

グランの声に我に帰ったリーシャは風のように駆け、指示の通り木刀で力一杯魔物の頭部を殴打した。
角を叩かれ、その固い外骨格ごと頭を揺さぶられた魔物は声なき声を上げながらフラフラと甲板に堕ちる。
それに目をくれずリーシャはグランに駆け寄った。

リーシャ「団長、怪我は?!」

グラン「あぁ…右手を捻っただけ、問題ないよ」

リーシャ「どうしましょうか、これでは…」

グラン「そうだな、これじゃジリ貧だ…いっそ大声でもあげてやるか?」

リーシャ「聞こえるようならとっくにそうしてます…」



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