過去ログ - 【グラブル】グラン「愛に秩序は必要なのか」【ss】
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144: ◆rDGuVmz79Q
2016/02/13(土) 01:28:10.80 ID:xVrIM0fF0

ルリア「グラン…大丈夫でしょうか」

リーシャ「……」

白い煙が立ち始めて数秒の気がするし、数時間のような気もする。
リーシャは重い街の空気の中で、じっとしていることが出来ないでいた。

ルリア「…リーシャさん?」

リーシャ「ごめんね、ルリアちゃん」

リーシャは己の直情的な性格を呪った。
仲間の言いつけも守れぬ自分に。
それほどまでに人を愛してしまった自分に。

ルリア「リーシャさん!」

ルリアの制止に耳も貸さず、リーシャは小屋の扉を開け放つ。
素早く中に入ると、その辺りに転がった木材をかんぬきのように立て掛けた。

ルリア「リーシャさん、戻ってきてください!」

リーシャ「ごめんね、ルリアちゃん。私じっとしていられないみたい」

ルリア「そんな…」

リーシャ「私ね、グランのことが好き」

ルリア「え…?」

リーシャ「頼りないけど頼れる彼が。何も知らない彼が。色んなことを知ってる彼が。屈託無く笑う彼が。何事にも一生懸命な彼が」

リーシャ「他にも沢山の彼が好きなの」

ルリア「リーシャさん…」

リーシャ「だから、私ね?そんな彼を側で見ていたくて、支えてあげたいの」

リーシャ「許して欲しいとは言いません、これは私のワガママだから」

リーシャ「その、だから…」

ルリア「リーシャさん」

ルリア「絶対に、二人で帰ってきてくださいね!」

リーシャ「うん、ありがとうルリアちゃん!」

リーシャはグランの横に並んで座る。だらんと垂れたグランの左手を握り、リーシャは深く息を吸った。

リーシャ(まってて、グラン)

胸元のネックレスが、きらりと光った。



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