過去ログ - 【グラブル】グラン「愛に秩序は必要なのか」【ss】
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145: ◆rDGuVmz79Q
2016/02/13(土) 01:31:01.35 ID:xVrIM0fF0
「ねぇ、一緒に行こうよ」

「何をそんなに迷ってるの、お兄ちゃん?」

「お父さんとお母さん、お兄ちゃんと私で、この島で仲良く暮らすのよ?」

ーなカよく…?ー

「そう!ね、いいでしょ?お兄ちゃんがずっと欲しかったモノ」

ーおレがずっと、ほしかっタものー

「ここにはぜんぶ、あるんだから」

ーぜンぶ、コこ二ー

「わたしの手をとって?ね、一緒に行こう?」

「みんな待ってるから」

「早くこないとなくなるぞ」
「あなた、少しは遠慮して!」

「ふふふ。ね?ほら。はやく、はや」

……ン!…ラ…!

ーこエがー

「ううん、気のせいだよ。だからは」

…ラン!グ……!

ーやっぱり、こえがきこえるー

「気のセい、キノせいだよ」

グラン!…ラン!

「あぁ…聞こえてるよ、俺を呼んでる声がするんだ」

「キノセイ、キノセイダヨ」

「一瞬でも騙されかけた自分が恥ずかしいよ。お前は、いやお前らは、親父でも、母さんでも、妹でもない」

「ただの偽物だ」

「・$>×○÷〒・$°#*〆5→☆|\:!」

グラン「ようやく名前を思い出せた、体も、好きな女も、仲間達のことも。旅の目的も」

グランは目の前のそれに背を向ける。ゆっくりと、しっかりとした足取りで祠へと向かった。

グラン「何にも変えられないんだよ、悪いけど」

祠の扉を開け放つ。
白い光が隙間から漏れていく、そしてグランの視界は全て白に覆われた。

リーシャ「グラン!」

光の向こうからリーシャが駆け寄ってくる。二人は何の示し合わせもないのに関わらず、互いを強く抱きとめた。

リーシャ「やっぱり、一人じゃ危険でしたね」

グラン「あえてね、来てくれるって信じてたよ」

リーシャ「…本当ですか?」

グラン「…あー」

グラン「…本当は少し、いやかなり怖かった。自分が自分で無くなっていく感覚はなかったけど、思い返すと足が震える」

グラン「勝手なことして、ごめん」

リーシャ「あの場でグランが私たちを残した選択は、間違ってなんかなかった…」

リーシャ「だから、それまで否定されてるみたいで、誤って欲しくないな」

グラン「…あぁ、そうだったな」

グラン「助けに来てくれて、ありがとう」

リーシャ「当たり前です、迷惑掛け合う…」

リーシャ「仲間ですから!」



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