過去ログ - 【グラブル】グラン「愛に秩序は必要なのか」【ss】
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148: ◆rDGuVmz79Q
2016/02/13(土) 08:29:59.41 ID:xVrIM0fF0

グラン「夢だっていうなら!もう少しご都合主義でいてくれ!」

グランは左手で地面を殴った。否、地面の中に手を突っ込んだのだ。
そしてそのまま何かを掴んで引き摺り出す。
その手には一振りの剣が握られていた。

グラン「はっ!」

グランは一気に距離を詰めるとガンダルヴァを逆袈裟に切り上げた。
甲高い金属音が響く。
緑色の大剣の鞘は傷一つつくことなくグランの刃を止めていた。

グラン「相変わらず堅いやつだな」

そのままグランを鞘で跳ね飛ばすと今度はその鞘を横に薙いだ。
グランは着地と同時に前転する。かわしつつ懐に潜って一発腹に拳を打ち込んだ。
その拳にはグローブが巻かれていた。

グラン「よっと!」

またもや地面に手を差し込むと今度は銃を手にして立ち上がった。

そのまま躊躇なく引き金を引く。一、二発は当たったがあとは全て弾かれる。

グラン「わかってきた、夢での戦い方ってやつが!」

撃ち尽くした銃を投げ捨てると、今度はすぐに杖を取り出した。
魔法を唱えるが、命中は叶わず地面に穴を穿つだけに留まる。

コピーとはいえ、グラン記憶の中のガンダルヴァを模しているだけあって恐ろしいスピードである。

接近されたグランは振り抜かれた一撃を杖で、両手で受けてしまった。
これでは剣や槍の構えのように傾斜を使って受け流すことができない。

耐えきれず柄が真っ二つに折れる。
とっさの判断でグランは横っ跳びで植え込みに飛び込んだ。

グラン「持病怪我は持ち込めるのか…」

また少し痛み始める右手首を気にしながら立ち上がるグラン。
しかし追撃はすぐそこまで迫っていた。

焔を迸しらせながら、鞘による斬撃が走る。
突き、薙ぎ払い、袈裟、逆袈裟を後退しながら見切る。
しかし顔を狙った大振りの斬撃、これを仰け反って避けてしまう。

グラン「…しまっ」

重心が上半身に残ったため、とっさに動けなくなってしまった。
そこを見逃す敵ではない。
腹部に深々と突き刺さった前蹴りは、グランを吹き飛ばした。

グラン「ぐふっ…!」

そのあまりの衝撃に膝を折り、這いつくばるような格好になる。
霞む視界の中で、振り下ろされた一撃が見えた。


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