過去ログ - 【グラブル】グラン「愛に秩序は必要なのか」【ss】
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22: ◆rDGuVmz79Q
2016/02/08(月) 00:06:07.37 ID:K55zWjiQ0


リーシャ「お待たせしました」

マグが手渡されるのを今度はちゃんと左手で受け取り、一口のんで息をつく。
今度こそ食事にありつこうと顔を上げると

グラン「…リーシャ…さん?」

木のスプーンに卵をのせ、こちらへ突き出しているリーシャがいた。

リーシャ「お箸じゃ食べるの難しいです…よね?」

グラン「…うんまぁ」

リーシャ「なら私が団長に食べさせますから、責任を持って!」

耳まで真っ赤に染めて、小刻みに震えているような気までする。
どうやら何を言っても聞かなそうな雰囲気に、グランは恐る恐る口に含んだ。

グラン(味がわからねぇ…)

何度咀嚼しようと、まるで無を噛みしめているようだった。

リーシャ「おいしいですか?」

首を小さく傾げてリーシャが聞く。
本当のことをいう訳にもいかないグランは軽く頷いてみせた。

リーシャ「よかったです…って私が作ったわけじゃないのに変ですね」

グラン「そんなことない、リーシャが食べさせてくれたからだよ」

リーシャ「そ、そうですか…」

グラン(俺はいったい何を言ってるんだ…)

よくわからない緊張感は二人を無言にさせた。黙々と手と口が動いていく。
戻って来たローアインが見たのは、サラダの皿に乗ったプチトマトのような二人だった。



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