過去ログ - 男「やれやれ…世界を救ってやるか」
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3:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:15:43.73 ID:wKjeYM8b0
『一日目 朝』

「おお ゆうしゃ!しんでしまうとは なにごとだ!」

壊れた機械のようにその言葉が繰り返される。
いや、機械は壊れるどころか言われた通り仕事をきちんとこなしているだけだが。

男「うるさいな…。誰だよこんな目覚ましをセットした奴…」

僕だ。
いつも学校にチャイムと同時に辿り着く僕は爽やかな朝を迎えるためにいつもより30分も早く目覚まし時計(スマホ)をセットした。

だが、その目覚ましが問題だった。
インパクトが強く、1発で起きられそうな仕様のものを探したが結果、これになったのだ。

おっさんの嘆く声で起きるなんて爽やかな朝にはほど遠かった。
しかも音が小さかった。
セットしたときはもっと大きな声のおっさんだと思ったが…。
ヨボヨボな年寄りじゃねーか。
聞いてて眠くなる声だった。


男「やれやれ…」

手慣れた動きで身支度をする。
30秒で仕度しな?
余裕だな。

初音ミクのストラップのついた鍵で家の鍵を閉める。
あ、ガス切ったか?

男「……ったく」

今日も始業のチャイムと競争だ。
なんで僕にはおにーちゃんと呼んでくれる妹も、毎朝起こしに来てくれる幼馴染みもいないのか。


剣も魔法もない。
夢も希望もない…。
痛くて辛い…そんなリアルだった。
ヤバイよヤバイよ。

僕は全力で走りだした。



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