過去ログ - 男「やれやれ…世界を救ってやるか」
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35:名無しNIPPER[saga ]
2016/02/08(月) 03:41:32.58 ID:wKjeYM8b0
「おい俺に当てるなよ!」
「ご、ごめん散弾で…」
「食らえ鬼神大回転切り!!」
「あ。ボディープレス」
「くそが!耐震つけてねーよ!」
「あ。ソニックブラスト…」
「けっ、やってらんねーよ」
「通信が切られた……」
周りがざわざわとした中で宿題をしてると、流されていない僕カッケー!みたいな感覚に一瞬陥るが、真っ白な解答欄を見ると溜め息が出てくる。
男「やれやれ…。こんなものかな」
「いや全然できてない」
男「白紙じゃなければいいんだよ。一生懸命やったという事実が大切なんだ」
「そんなことだから成績が悲惨なんじゃない?」
男「…なんもいえねぇ」
チラリと隣を見る。
数学の計算問題を解いたノートが文字で真っ黒に埋め尽くされている。
男「もしかしてそっちのクラス、僕のクラスよりも授業の進み速い?」
「多分。理系クラスだし」
男「お願いします!見せてください……」
同じ科学部の2年生、僕が燕と呼ぶポニーテールをしている彼女に頼んだ。
燕「嫌。自分でやらないと意味ないでしょ」
彼女の返事は冷たく、僕を傷つけるものだった。
まさに燕返し。
燕「やり方なら教えてあげるから」
前言撤回。
彼女はやさしい人だった。
いや人じゃない、神だ。女神だ。
僕は勝利を確信した。
数学の問題集なんかに負けるものか
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