11: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:17:28.11 ID:GiZ55uvso
要するにちんたら学院への道を歩いているのが私以外にいないのはそういうことだった。
なんて考えてる間にも何十人もの生徒が頭上を通り過ぎていく。
昔に私が住んでいた所もグラシュの通学の許可が出ていたとはいえ、今とは時代が違うし、そもそも子供の数が少なかった。
なかなか面白い光景だ。
ただ……
空を飛ぶ生徒達が「なんで歩いてんだあいつ……」と目で言ってるような気がしてくる(自意識過剰なんだろうけど)。
私が空を飛んで通学しなかった理由が、『ちょっと嫌な夢を見た』だったんだけれども……。
(どんだけナイーブな少女なんだよ私は……)
数時間前の私に文句を言ってやりたい。現金なものである。
今からでも飛んでやろうかとも一瞬考えたけど、流石に学院の目と鼻の先で停留所以外の場所から飛ぶ勇気も無く、結局は心の中で愚痴をいいながら私は黙々と坂道を登っていった。
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