6: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:03:05.04 ID:GiZ55uvso
私が飛んでいた空は全体のほんのはしっこでしかなくて。
7: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:04:03.28 ID:GiZ55uvso
――それでも私は、空を飛ぶことが好きだった筈なのに。
8: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:05:10.47 ID:GiZ55uvso
蒼の彼方のフォーリズム
9: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:10:05.81 ID:GiZ55uvso
「ふー、8時10分か、これなら大丈夫そうかな」
時間を確認するために取り出したスマホをポケットにしまいながら、再び学院に向かって歩き出す。
10: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:13:54.95 ID:GiZ55uvso
頭上では何人もの生徒が空を飛んで私を追い越して行く。それぞれの履いている靴には特徴的な光る半透明の羽が生えていた。
昔の友人がこれなんてアニメ? なんて言ってたのを思い出した。
11: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:17:28.11 ID:GiZ55uvso
要するにちんたら学院への道を歩いているのが私以外にいないのはそういうことだった。
なんて考えてる間にも何十人もの生徒が頭上を通り過ぎていく。
12: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:21:17.91 ID:GiZ55uvso
葵「あと5分!」
結局遅刻5分前の所で私は校門に辿り着いた、のだが……
13: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:25:21.78 ID:GiZ55uvso
葵「ん? 君は見かけない顔だな……ああ、転校生の一人だな?」
「はい。転校生の……一人?」
14: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:27:04.80 ID:GiZ55uvso
飛ぶのが速い人、姿勢が綺麗な人、着地が上手い人――色々な人がいる。
私が今飛んだら、一体どんな風に見えるんだろうか?
15: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:29:31.94 ID:GiZ55uvso
さっきの二人を見てそう言っていたような気がする。珍しいっていうのは堂々といちゃつくカップルがってことかな?
件の二人の方に視線を向けると、いつの間にか女子生徒の方は居なくなっていた。
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