過去ログ - 洒落たバーでカシオレを頼んだ男の話
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22: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/08(月) 22:24:54.77 ID:5ewYfQ9y0
マスターの顔が僕の時より穏やかに見える。
自意識過剰と言うやつだと思いたい。
僕はそのままマスターの動きをじっと見てみることにした。
グラスのようなものを取り出し、氷を手際よく入れていく。
酒瓶を開けては手の銀色の小さいカップにそれを注ぎ、くるっとグラスのようなものに落とす。
ゆとりのある動き。さながら“意図した無駄な動き”のよう。
それらを一通り入れた後、彼は何やらバネを輪っかにしたようなものをグラスに装着した。
それを、グングンとゆすっている。
シャカシャカするやつは使わないのかな。
あの人は流れるジャズに相槌を打つことなく、じっとそれを見ていた。
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