過去ログ - 洒落たバーでカシオレを頼んだ男の話
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64: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 21:56:31.64 ID:6Q+gtuBK0
マスターのあの何か言いたげな顔を忘れない。
僕は半ば飛び出すように、monsieurを出た。
65: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:04:39.33 ID:6Q+gtuBK0
「ひひっ……」
66: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:09:15.74 ID:6Q+gtuBK0
雨がざぁざぁと降る夜。月は見えない。
67: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:14:27.84 ID:6Q+gtuBK0
あの交差点を渡れば、もうすぐmonsieurのネオンが見えるな。
強い雨が、傘にパツパツッと突き刺さる。
68: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:30:49.34 ID:6Q+gtuBK0
今、一番会いたくなかった人だ。
69: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:40:17.55 ID:6Q+gtuBK0
……まぁいい。いいんだ。
今更あの人の声なんて。
70: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:49:29.29 ID:6Q+gtuBK0
注文はいつも無言。身振り手振りだ。
71:名無しNIPPER[sage ]
2016/02/09(火) 22:51:50.38 ID:ayaqPuAxo
耳が聴こえないのか
72: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 22:56:27.23 ID:6Q+gtuBK0
道路の路側帯に、無残に潰れた白い傘。
73: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 23:03:51.32 ID:6Q+gtuBK0
車の音が消え、雨がざぁざぁと二人の身体をうつ。
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