過去ログ - 洒落たバーでカシオレを頼んだ男の話
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75: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/02/09(火) 23:22:57.86 ID:6Q+gtuBK0



僕たちはずぶ濡れになりながら、monsieurを訪れた。


マスターが一瞬、ぎょっとしたのが分かった。

そして何かを察したのかもしれない。
無言で、外まで「本日営業終了」の看板を持っていった。
客は、僕たちだけだ。


二人でカウンターに腰掛けて、僕は彼女を見る。

……とてもしゅんとしているな。

僕はおもむろに先ほどの積算用紙の束とペンを、二人の間に出したのだった。






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