過去ログ - ガルパンSS・みほ「黒森峰大学かあ」
↓
1-
覧
板
20
10
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:42:58.79 ID:m0XDnor+o
「千代美、私は腹が減った」
「はいはい、じゃあ大鍋にお湯沸かして」
「あ、私も手伝います!」
「ほんとー? 助かるよ沙織ちゃん」
アンチョビさんは1人でご飯の予定だったそうですが、買い溜めの食材を惜しみなく使って私達の分まで美味しいパスタを作ってくれました。
以下略
11
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:43:24.53 ID:m0XDnor+o
アンチョビさんと別れた私たちは戦車道チームの部室を見に行くことになりました。
「普通はキャンパスツアーというと研究施設とかも見せるんだけど、どこか見たい所はあるか」
そうお姉ちゃんから聞かれたんだけど、私たちは特に何もなかったので推薦理由でもある戦車道を見に行くのは自然な流れだよね。
「うわあ、おっきい!」
「すごいね!」
以下略
12
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:43:51.78 ID:m0XDnor+o
お姉ちゃんが「なにか乗って行くか」と聞くので「W号はある?」と私は答えました。
「ええ、それじゃいつもと変わらないじゃないですか。ティーガー乗りましょうよぉ」
「ゆかりん空気読んで!」
「でもぉ、せっかくティーガーがこんなに沢山あるのに……」
優花里さんは残念そうだけど、やっぱりW号にはお世話になって、いつの間にか好きになっていたから。
以下略
13
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:44:17.89 ID:m0XDnor+o
「なんか同じ戦車でもよそのって感じがする」
「そうですね、匂いも違う気がします」
お姉ちゃんが「とりあえず練習場を何周かしてこい。W号ならみんな顔が出せて見学には丁度いいだろう」と言いました。
「じゃあみぽりん、いつもの!」
「西住殿、お願いします!」
以下略
14
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:44:43.67 ID:m0XDnor+o
「飛ばすぞ」
「見学なのに飛ばしたら意味ないでしょ!」
みんなでわいわい言いながら戦車道の練習場を走ります。
「風が気持ち良いなあ」
「そうですねえ……ねえ西住殿、私たちは去年の全国や大学選抜との戦いの時見ているだけでしたけど、お姉さんと仲直りできて本当に良かったですね」
以下略
15
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:45:12.24 ID:m0XDnor+o
私たちが車庫に戻ってくるとお姉ちゃんの他に何人かの学生さん達がいました。
「おかえり、みほ」
「只今戻りました……えっと、そちらはもしかして」
「久しぶりね、みほさん」
お姉ちゃん以外の学生さんは皆さんあの、私のせいで負けた年卒業なさった黒森峰女学園の先輩方でした。
以下略
16
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:46:00.62 ID:m0XDnor+o
>>14
(誤)きっとどこに言ってもこの調子でやっていけるんだろうな。
(正)きっとどこに行ってもこの調子でやっていけるんだろうな。
サーセン
17
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:46:26.27 ID:m0XDnor+o
私が深く頭を下げると、先輩が顔を上げてと仰ります。
「ありがとう。実を言うと私たちはもう怒ってないよ」
「あのときはそりゃカチンときちゃって色々言っちゃったけど、あなたが助けなかったら優勝したとしても晴れやかな気持ちになることはなかった」
「それに去年も今年も決勝戦見たわよ! あんなすごい指揮をするみほさんを見たら尊敬しか無いわ」
「あの、えっと、許してくださるんですか」
以下略
18
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:46:55.05 ID:m0XDnor+o
お姉ちゃんを見ると穏やかに微笑んでいました。
「みほ」と、お姉ちゃんが私を呼びます。「お前が実家や黒森峰に負い目を感じることは、もう無いんだ」
その瞬間、私の中で感情が堰を切ったように暴れだし、目から雫になってこぼれ落ちました。
私は何年ぶりかに、わんわん声を出して泣きました。
19
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:47:35.20 ID:m0XDnor+o
「それでは見送ろう」
私が落ち着いた頃、もういい時間になっていました。
お姉ちゃんは「泊まっていくか」と言ってくれたんだけど、5人もいるからちょっと難しい。
それに沙織さんが陸の観光もしたいというのでホテルを取ってあるんです。だからここでお別れになります。
「お姉ちゃん、色々ありがとう」
以下略
30Res/12.97 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - ガルパンSS・みほ「黒森峰大学かあ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1454949502/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice