過去ログ - ガルパンSS・みほ「黒森峰大学かあ」
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◆naranciafLZ1
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2016/02/09(火) 01:41:08.29 ID:m0XDnor+o
「西住みほじゃないか! 久しぶりだなあ!」
「あなたは、アンチョビさん!」
一年ぶりにお会いしたアンチョビさんは、素敵な私服姿。
沙織さんが「髪下ろしたんですね。お似合いですよ!」と言ったら「まあ流石にツインテは子供っぽいからなあ」と笑っています。
アンチョビさんとは全国で戦った時のようにハグを交わしたんだけど、爽やかなレモンの匂いがしました。
7
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◆naranciafLZ1
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2016/02/09(火) 01:41:37.51 ID:m0XDnor+o
「元気そうで何よりだ。おいまほ、今日来るなんて聞いてなかったんだけど?」
「言っていないからな」
「こいつめ。今から食事か?」
「ああ、えちおぴ屋のカレーを食べに行くところだった」
お姉ちゃんが首肯するとアンチョビさんはニヤリと笑ってさっきのぼろぼろな木造アパートを親指で指し示します。
以下略
8
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◆naranciafLZ1
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2016/02/09(火) 01:42:05.54 ID:m0XDnor+o
「ここはアンツィオ高出身者が中心になって運営してる寮なんだ。アンツィオってあんまり裕福じゃない子も多いから、助け合いの精神でね」
寮の床や壁の老朽化は隠せませんが、掃除が行き届いていて大事に住んでいる事が伝わってきます。
麻子さんは興味深そうにあちこち見ているようです。
「家賃はいくらなんだ」
「聞いて驚け、5000円だ!」
以下略
9
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◆naranciafLZ1
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2016/02/09(火) 01:42:32.92 ID:m0XDnor+o
「家族思いのいい子じゃないか! そういえば君らW号戦車の?」
アンチョビさんに聞かれてそれぞれがポジションと自己紹介をしました。
「まほ、みほちゃん以外の子も即戦力じゃないか。白雪なんかに行かれた日にゃヤバイんじゃないのか」
「勿論。だけど私はみほの意志を尊重したいし、お前のとこの子たちやエリカは来るから」
「お姉ちゃん……」
以下略
10
:
◆naranciafLZ1
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2016/02/09(火) 01:42:58.79 ID:m0XDnor+o
「千代美、私は腹が減った」
「はいはい、じゃあ大鍋にお湯沸かして」
「あ、私も手伝います!」
「ほんとー? 助かるよ沙織ちゃん」
アンチョビさんは1人でご飯の予定だったそうですが、買い溜めの食材を惜しみなく使って私達の分まで美味しいパスタを作ってくれました。
以下略
11
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:43:24.53 ID:m0XDnor+o
アンチョビさんと別れた私たちは戦車道チームの部室を見に行くことになりました。
「普通はキャンパスツアーというと研究施設とかも見せるんだけど、どこか見たい所はあるか」
そうお姉ちゃんから聞かれたんだけど、私たちは特に何もなかったので推薦理由でもある戦車道を見に行くのは自然な流れだよね。
「うわあ、おっきい!」
「すごいね!」
以下略
12
:
◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:43:51.78 ID:m0XDnor+o
お姉ちゃんが「なにか乗って行くか」と聞くので「W号はある?」と私は答えました。
「ええ、それじゃいつもと変わらないじゃないですか。ティーガー乗りましょうよぉ」
「ゆかりん空気読んで!」
「でもぉ、せっかくティーガーがこんなに沢山あるのに……」
優花里さんは残念そうだけど、やっぱりW号にはお世話になって、いつの間にか好きになっていたから。
以下略
13
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◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:44:17.89 ID:m0XDnor+o
「なんか同じ戦車でもよそのって感じがする」
「そうですね、匂いも違う気がします」
お姉ちゃんが「とりあえず練習場を何周かしてこい。W号ならみんな顔が出せて見学には丁度いいだろう」と言いました。
「じゃあみぽりん、いつもの!」
「西住殿、お願いします!」
以下略
14
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◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:44:43.67 ID:m0XDnor+o
「飛ばすぞ」
「見学なのに飛ばしたら意味ないでしょ!」
みんなでわいわい言いながら戦車道の練習場を走ります。
「風が気持ち良いなあ」
「そうですねえ……ねえ西住殿、私たちは去年の全国や大学選抜との戦いの時見ているだけでしたけど、お姉さんと仲直りできて本当に良かったですね」
以下略
15
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◆naranciafLZ1
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2016/02/09(火) 01:45:12.24 ID:m0XDnor+o
私たちが車庫に戻ってくるとお姉ちゃんの他に何人かの学生さん達がいました。
「おかえり、みほ」
「只今戻りました……えっと、そちらはもしかして」
「久しぶりね、みほさん」
お姉ちゃん以外の学生さんは皆さんあの、私のせいで負けた年卒業なさった黒森峰女学園の先輩方でした。
以下略
16
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◆naranciafLZ1
[saga]
2016/02/09(火) 01:46:00.62 ID:m0XDnor+o
>>14
(誤)きっとどこに言ってもこの調子でやっていけるんだろうな。
(正)きっとどこに行ってもこの調子でやっていけるんだろうな。
サーセン
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