過去ログ - ジャムおじさんの息子
1- 20
15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 05:30:48.53 ID:/p0Ll9udO


「おい!アンパンマン!」


はっと気がつくと、僕は自分の部屋のベッドに寝ていた。
そばにはカレーパンマンがいて、僕を心配そうに見ていた。


「もう、なんでベッドから抜け出したりしたんだ?
風邪引きなんだから、寝てなきゃダメだろ」

「うん……ごめんね」

「さっきまでジャムおじさん達も、ここにいたんだ。
みんなすげー心配したんだぜ」

「うん、ごめん」


その一言で安心したはずなのに、きっと僕はまだ心細そうな顔をしていたんだろう。
カレーパンマンがジャムおじさん達を呼んでこようか、と言った。


「あ……えっと……」


僕はまた歯切れが悪くなって、カレーパンマンを引き留める。


「どうしたんだよ。呼んで欲しくないのか?」

「そうじゃないんだけど……ジャムおじさん達はきっと忙しいよね」

「そんなこと気にしてんのか?ジャムおじさん達は、お前のためならすっとんで来ると思うぜ」

「いや……でも……」


熱のせいで、僕は言いたいことも曖昧になっていた。
カレーパンマンは最初は少し苛立ったようにしていたが、大きくため息をついて僕の隣に座る。


「仕方ねぇな。アンパンマンがそんなふうになることなんて滅多にねぇし、しばらく俺がいてやるよ」

「うん……ありがとう」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
58Res/91.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice