過去ログ - ジャムおじさんの息子
1- 20
48:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/10(水) 06:34:00.09 ID:/p0Ll9udO


「えっ!?」


慌てて振り返って転びそうになった私に、クリームパンダちゃんはいじわるく笑った。
確かに私は、ロールパンナおねえちゃんのような表情を意識していたから、恥ずかしくて体がかーっと熱くなっていくのを感じた。


「もー、なんでそんなこと言うの!?いじわる」

「へへっ、やっぱりそうなんだー。アンパンマンにも話しちゃおっと」

「ええっ!?」


すると、クリームパンダちゃんが見ていた方向からアンパンマンが飛んできて、私たちの隣に降り立った。


「メロンパンナちゃん、なんだか顔が赤いようだけど、どうしたの?」

「へへー、メロンパンナおねえちゃんったらさっきね」

「ダメー!アンパンマンには内緒なのー!」

「えっ?」


アンパンマンは驚いた顔で私を見るので、まくし立てるように慌てて聞いた。


「アンパンマン、なにか私たちに手伝えることはない?」

「うーん、そうだなぁ。
今から僕は森へ行って木を集めてこようと思ってたんだけど、一緒に来てくれる?」

「分かった、じゃあ森まで競争ね!
よーいどん!」


真っ先に飛び出した私のあとを、不満そうな声を出しながら、クリームパンダちゃんは追いかけてきた。


「おねえちゃん、ずるいよー!」


私は振り返って、いじわるそうな顔で笑って見せる。
ぷんぷん怒ったクリームパンダちゃんのさらに後ろで、困った顔をしながらも、アンパンマンは追いかけてきてくれていた。
だから、私はもうちょっと子供でいようと、二人に気づかれないようにこっそり笑った。


終わり


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
58Res/91.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice