10:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:47:58.80 ID:rf/2zYAI0
P「それじゃ、美希から話そうか。俺が結婚の報告をしたとき美希はいきなり事務所から飛び出したよな」
亜美「あのときの様子は今でも鮮明に覚えてるよ〜」
P「それで、これはやばいと思って急いで全力で追いかけたんだ。そして、追いついたのは事務所から遠く離れた公園だった」
11:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:49:01.50 ID:rf/2zYAI0
P「俺が声をかけても何もこたえない。ただひたすら遠くを見つめてるだけだった。そして――俺は警察に職質された」
千早「ぷふっ」
亜美「いつ聞いても急展開だね」
12:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:49:53.48 ID:rf/2zYAI0
P「で、俺が警察に連行されそうになったそのとき、やっと美希が口を開いてくれたんだ『そこの人は美希のプロデューサーなの』って」
千早「美希が助け舟をだしてくれたんですね」
P「ああ、それで俺がお礼を言おうとしたときにその、なんだ――キスされたんだ」
13:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:50:57.47 ID:rf/2zYAI0
P「話を戻すぞ。それで動揺してる俺に向かって『絶対トップアイドルになって後悔させてやるからね!ハニ……プロデューサー!』って」
亜美「おお……」
P「なんというか、少女が大人に成長する瞬間を見た気分だったよ」
14:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:51:47.85 ID:rf/2zYAI0
P「その日俺はいつもの通り残業をしてたんだ」
千早「その『いつもの通り残業』ってワードが業務の過酷さを物語ってますね……」
P「そのときはお前たちが売れ始めた大切な時期だからな。後悔はしたくなかったんだよ」
15:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:53:01.22 ID:rf/2zYAI0
千早「それでどうなったんですっけ?」
P「ああ、あずさが俺のところに来て開口一番『好きでした』って」
亜美「ヒュー!」
16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:53:56.51 ID:rf/2zYAI0
P「その後『気づかなかった原因はやっぱりわたしとプロデューサーの距離が遠かったからだと思います。……これからは呼び捨てで呼んでください』って言われたんだ」
千早「そういえば、前は『あずささん』って呼んでましたね」
P「ああ、そうだな。あずさは抜けてるように見えて意外にしっかりしてるからな。尊敬の念もこめてさんづけしてたんだけどな」
17:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:54:49.81 ID:rf/2zYAI0
P「それからはもう敬語を使ってないよ。あ、偉い人とかは別だぞ」
千早「知ってますよ。劇場のみんなからも『あのプロデューサーは話しやすい』って評判ですよ」
P「はは、それならよかったよ。全部あずさのおかげだな」
18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:56:39.18 ID:rf/2zYAI0
P「はぁ、そうか。わかった。覚悟を決めよう」
千早「そんなに嫌なんですか?」
P「小鳥さんの沽券に関わるからな」
19:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 18:57:58.67 ID:rf/2zYAI0
P「あれは俺が結婚の報告をした日の夜だな。俺は例のごとく残業していた」
千早「……本当にお疲れ様です」
P「気にしなくてもいいよ。俺が無能なだけだからな。――すると小鳥さんが俺の目の前に来て号泣し始めた」
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