過去ログ - 恭介「よしお前ら、エロゲを買いに行こう」
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25:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 13:31:02.30 ID:MPnZcoStO
「テヴアのお爺さんが今度は日本のカセットゲームというものをやってみたいというので探しに来たのですが……皆さんも何かをお探しですか?」

クドリャフカは、この4人とそれほど離れた歳ではないにも関わらずその身体の成長具合から中学生に見られることも少なくなかった。当人にとっては悩みの種であるものの、周囲の人間はその苦悩すら母性本能を奮い立たせる材料に過ぎず、結果として可愛がられる傾向にあった。
しかし今はそんなことはどうでも良かった。恭介は、彼女のような真面目で無垢な少女にエロゲを購入する姿を見られるとどうなるか頭の中でシミュレーションをしてみた。

…………………………

焦る恭介。

「うっ、これは違うんです!」

蔑んだ目で見下ろすクド。

「わふー!恭介さんはエロゲオタだったんですか!?キモーイ!なのです!」

何故かいる鈴。

「エロゲオタが許されるのは30過ぎた孤独なおっさんだけだな」

「「あはははは(ガッハッハッハ)!」」

…………………………


「…………………」

恭介は、自分の今置かれている状況を瞬時に理解すると、いまだに唖然としている3人に素早く、クドに聞こえないよう声をかけた。

「おいお前ら…今すぐ能美をあっちにやれ…!そうじゃないと全員これから卒業まで後ろ指を指されて過ごす事になるぞ…っ!!」

口ではそう言いながらも実際そうなるのは自分だけだろうなと思った。しかし、そうでも言わないと、3人に死ぬ気で協力してもらわないと想い描いた未来が実現するのはほぼ確実だった。

「どどどどうしよう!」

不意の事態に理樹はまだ混乱していた。しかし、奇跡的にも謙吾と真人は全く同じ解決法を同時に思い付いた。そして2人はお互いの目を見てそのことを理解し、実行に移した。長年のライバルであり、良き友である彼らだからこそ出来ることであった。
謙吾はクドの元へ接近すると、彼女の視界をほぼ自分で覆い尽くし、そのすぐ後ろには真人がスタンバイした。

「あ、あの…どうされたんですか?」

急に距離を詰められたクドリャフカは戸惑いながらも後ずさりした。しかし謙吾は、そのまま下がられて、恭介の持っているものを知られる前にミッションをスタートさせた。

「能美!突然だが俺達の反復横跳び競争を見ていてくれ!どっちが多く飛べたか数えてくれないか!?」

「用意スタートォ!フッ!フッ!フッ!フッ!」

「フッ!フッ!フッ!フッ!」


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