43:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 21:27:11.04 ID:6mipFv4H0
  
 「――別れよう、雪歩。このまま付き合っていたら二人ともダメになってしまう。」 
  
  
 雪歩が震えながら伸ばしてきた手を振り払うような、拒絶の言葉。 
 ……これで雪歩はもうどうする事もできないはずだ。 
  
  
 しかし雪歩は動かず、更に深く俯くだけだった。そして、ポツリと 
  
 「…………ダメになってもいいよ……。」と呟いた。 
  
 ……ここまで言ってもダメなのか……。ボクが雪歩と別れる決意をしているのと同じくらい、雪歩もボクと別れたくないみたいだ。なんでこんなにボクの事が……こんなに酷い人間なのに……。 
 下唇をギュッと噛みしめる。とにかく、説得を続けるしかない。 
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