8: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:54:45.82 ID:NrzQ3EsZ0
外に出てみれば、すっかり夜の帳が降りていて、町にいる人々が家路に着くためにせかせかと動いていました。
なんだかこの波にのまれるは嫌だなぁと考えていますと、プロデューサーさんが私の手を取り、来た道とは別の道に進んでいきます。
プロデューサーさんと一緒に歩いて行きますと、だんだんと人影が減っていっていきます。
街灯も少なくなり、その代わりに夜空にポツポツと明かりが灯りはじめます。
昔、おじいちゃんと一緒に読んだ、おとぎ話の本の挿絵にも負けないぐらい綺麗な景色を見上げて。
スーパーで買ったあんまんを二人で食べながら、少しだけ遠回り。
プロデューサーさんの話によりますと、私が藤原肇であることがばれそうだったと。
確かに私はマフラーで口元を隠していた程度で、ほとんど変装なんてしていませんでした。
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