4:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 00:05:35.57 ID:bHrWfhgx0
?「そんなガリガリの身体こっちだってお断りだ。それに自分を騙すなんて無意味なことはしない、ばれてしまうからな。さぁ決断しろ」
男(?はなんかこわいな、いつもと雰囲気違う)
男(でも?の言う通りだ。僕は?の能力を見てみたいし、何よりも自分を変えたい。
それに?は僕の意思でもあるんだ。もしそれを否定したら、僕は何者になるだろう)
男(それはきっと無だ。なにもない。
まだ僕はそんなふうになりたくない。だから)
男「分かった。入れ替わろう」
?「あほにしては良い判断だ。じゃあ取りあえず寝ろ。お前の精神を身体から引きはがす」
男「なんか怖いんだけど元に戻るんだよね」
?「ああ、終わったら木工用ボンドでくっつけてやるから安心しろ」
男「えぇ…精神って木製ではないだろう」
?「文句があるならアロンアルファでガッチガチに固めてやる」
男「金属製でもないっ」
男(?は僕が寝床に入るまで終始上機嫌だった。聞いている側としてはありがたいけれど
冴えないジョークを幾度となく飛ばしてくるのには辟易した)
?「どうだ、眠れそうか」
男「ううんまだ、寝付けないんだ。まだお昼だし」
?「仕方ないな、あの優しいママンの子守歌を歌ってやろうか。精神の中なら死者の声だって再現できるからな」
男「思い出すからいい。それより黙ってて」
?「おう」
僕はくそったれと心中で毒づいてから、目を閉じた。
瞼の裏は影が蠢く混沌のせかい。どんなものも存在するが、その形を長くは保てない。
僕はそこにふかく、ふかく潜り込んで混ざり合った
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