過去ログ - 【モバマスSS】藤原肇と初めての思い出
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◆w72AKbkgD2
[saga]
2016/02/12(金) 12:41:52.72 ID:5vWbXCau0
と、同時にふらっとよろけた。
とっさに肇も立ち上がり、抱きしめるように体を支える。
「ごめん、立ちくらみ。大丈夫」
「本当?」
「本当」
「離したら倒れたりしない?」
「しない」
そう言いながらも、Pの身体が右に左にゆっくりと揺れるのを肇は感じていた。
「やっぱり心配です。ベットに腰かけて着替えましょう」
ギュッとPの身体を抱いて、一歩一歩ベットに向かい、一緒に腰を下ろす。
「ごめん、助かった」
「いえ、気にしないでください。病気の時にごめんは禁止です」
肇の言葉にPはうん、とうなずいて、言った。
「ありがとう」
その言葉に、肇はホッと一息をついてうつむいた。
それもつかの間、すぐに顔を上げる。
「Pさん、コレ、どういうことですか」
コレが何か、Pには自覚があった。
「生理現象です」
「こんなところばっかり元気になって……エッチです」
「……生理現象です」
肇は顔が暑くなるのを感じた。怒っているのか、恥ずかしいのか、まったく不思議な気持ちだ。
「前言撤回です。ごめんなさいは?」
「ごめん……でも、抱きしめられたらさ。俺もまだまだ若いな、なんて……ハハ……」
「本当、エッチです。当たり前ですけど、今日はダメですからね」
「はい」
「洗い物してきますから、一人でちゃんと着替えてくださいね」
「はい……」
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