過去ログ - 【モバマスSS】藤原肇と初めての思い出
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9: ◆w72AKbkgD2[saga]
2016/02/12(金) 12:40:15.46 ID:5vWbXCau0



「……じめ、肇」

Pの声に、肇はハッと気がついた。

ベットを背もたれに、本を読んでいたところ、どうやら寝てしまったようだ。

「すみません、寝てしまっていたみたいです」

「いや、こちらこそいろいろ面倒見てくれたみたいで、ありがとう」

振り返ってPの方を見てみると、申し訳なさそうな顔のPと目があった。

ミノムシから人間の寝方に直っているあたり、一度目覚めて布団にもぐりなおしたのだろう。

「お加減はどうですか」

「頭がガンガンする。全身が重たいな」

うーん、と肇はうなった。

「インフルエンザかもしれませんね」

やっぱりそうかなあ、とPは両手で顔を覆う。

「だとしたら小学生以来」

「四半世紀ぶりにウイルスがPさんの身体に歴史を刻んだわけですね」

そんな昔じゃ、と言いかけてPはため息をついた。

「そんな昔だった。余計に頭が痛いよ」

ふふ、と肇はほほ笑み、言った。

「食欲はどうですか。おかゆとスープがあります」

「いい匂いがするなあ、って思って目が覚めたんだ」

「それを聞いてほっとしました。温めてきますね」




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