過去ログ - 水本ゆかり「瞬くたびに変わるように」
1- 20
6:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:36:44.48 ID:e0xKlt1b0

 ドーナツが大好きな法子ちゃんに、ドーナツの仕事。
 本当にぴったりなので、きっと上手くいくんだと思います。
 好きこそ物の上手なれ、という言葉の通りになるのでしょう。

 じゃあ、私にぴったりの仕事って、なんなのでしょうか。

 作曲だって私にぴったりだと思ってプロデューサーさんが選んでくれた仕事のはずです。

 私のプロデューサーさんは、いつだって私に一番似合うステージに立たせてくれるんです。
 出会ったときから、アイドルにスカウトされた瞬間から今まで、ずっと。

 でも今は、底の抜けたカップで水を掬っているみたい。音符が、私の中からするするとこぼれ落ちてしまっています。

 手帳を見ればプロデューサーさんと会うまであと二時間しかなくて、それまでになんとかしなければいけませんでした。

 少なくともワンコーラスくらいは、なんとかしないと。

「公園に行こうかな……」

 思わず口から漏れた言葉に私は一人頷きました。とにかく気分転換がしたかったのです。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
31Res/17.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice