過去ログ - 将軍「君の持っている『機神装甲』をいただこうか」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 21:13:34.72 ID:r2u9Ue7c0

男「機神装甲ってのはそもそも……っと、少し長く喋りすぎた。もう行かなきゃ団長に怒られる」


男は羅針盤らしき機械をしまうと、上着を羽織りなおした。


少女「え! もう行かれるのですか?! せめて私の家で何か召し上がってからでも……」

男「いやいや、気持ちだけ受け取っておくよ。旅の途中だし、これ以上寄り道してたら集合に間に合わないから」

少女「誰かと待ち合わせしてるんですか?」

男「ああ。大事な集まりなんだよ」

少女「そうですか……。それでは、無理に引き留めてしまうのも申し訳ありませんね」

男「ごめんな。せっかくのお誘いを」

少女「いえ、お気をつけて。助けていただいて、本当にありがとうございました」


少女はもう一度お礼を言って、深々と頭を下げた。
この歳にして、本当に出来た子どもだ。

村から少し外れたところにある大きな家も、今になって思えば地主等の裕福な家柄なのだろう。
終始育ちの良く丁寧な様子に、男は舌を巻いた。


男「それじゃ。お兄さんの形見、大切にな」

少女「はい!」


深く過去を詮索することもない。
二人はここで別れ、二度と会うことはないはずだった。


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