過去ログ - 提督「ウチは平和・・・なのだろうか?」艦娘「・・・・・」 その3(最終)
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2: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/02/14(日) 05:19:54.14 ID:MlAAUWKt0
執務室は緊張に包まれていた。

今現在、部屋に居るのは提督と南方棲鬼、海野、榛名、金剛、瑞鶴、電の7名。

何やら重大な話があると言われた提督は南方棲鬼、海野を来客用のソファに座るように言い、

自身は2人と向かい合うように腰をかけた。艦娘4名は提督の後ろに休めの姿勢で立っていた。

この4名が同席しているのは金剛、電は提督に次いで鎮守府のことを把握しているベテランである為。

少し前まで長門も居たのだが、他の艦娘達が執務室前に押し寄せてきて、騒がしいので食堂に引率していった。

その為、長門に変わり榛名と、南方棲鬼達を連れてきた成り行きで瑞鶴がそのまま居ることになった。

提督「・・・本当ですか?」

南方棲鬼「ええ、信じられないでしょう?」

提督「・・・いえ」

以前、南方棲鬼が実の母だと部下から聞いたことがある。

だが、考えないようにしていた。

何をそんな馬鹿なと思った。

それはそうだろう。

母は艦娘で、解体されて人間になった。

そう、人間に。

それが深海棲艦に? 人間の敵に? 自分達と戦っていた?

そんなことがあるわけがない。そう思いたかった。

だけど、分かるのだ。

肉親であるが故の無意識の共感とでも言うべきか。

自分はこの人を知っている。そしてどこかで感じていた。記憶の底にあった懐かしい、暖かい匂いを。

だから本人の口から聞いても、思っていたよりは驚かなかった。


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