過去ログ - わたし「チョコレート……ですか?」
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67:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:01:54.73 ID:Qz1F3BRc0

祖父「あのカカオ人間は、どうやらカカオが人間に化けたもののようでな」

わたし「……はい?」

以下略



68:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:02:57.47 ID:Qz1F3BRc0
祖父「……彼らはカカオには『ここではない別のところ』から自らを持ってくる機能があると言っていたな」

わたし(彼ら……?ああ、妖精さん達のことですか)

わたし「ええ、まあ。全国からカカオを集める機能があったということでしょうか」
以下略



69:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:03:46.67 ID:Qz1F3BRc0
祖父「ということは、だ。自らだけではなく、第三者を移動させる方法もカカオ達は知っていた筈だ」

わたし「いっぱしのカカオが?」

祖父「カカオはカカオでも、タイムスリップできるカカオだからな」
以下略



70:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:04:34.26 ID:Qz1F3BRc0
わたし(なんだか壮大な話になってきましたよー?)

祖父「つまりだ……周りの様子を見るに、植物も動物も人類も、カカオ達によって全て過去へと飛ばされたということだ」

わたし(おじいさん曰く、どうやらここはカカオパニックの起きる前――過去だというのです)
以下略



71:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:05:17.97 ID:Qz1F3BRc0
わたし「ということは、すぐにでも動いてこれから起きるカカオ達の侵略を止めねばなりませんね」

祖父「いや、その必要はない」

わたし「へ?」
以下略



72:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:05:58.31 ID:Qz1F3BRc0
わたし「……それにしてもカカオ達がわざわざカカオ人間なるものを作り、入れ替わる行為を行ったのは何故なんでしょう?」

わたし「ただ邪魔なものを過去へと飛ばすだけで事足りたでしょうに」

祖父「それはだな……自分たちだけでは己の存在価値を見出だせないからだろう」
以下略



73:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:06:51.32 ID:Qz1F3BRc0
祖父「それか、もしかしたら……人間という生き物やその生活に、憧れていたのかもしれんな」

わたし「憧れ、ですか。だから人間の真似を?」

祖父「そうかもしれんし、違うかもしれん。それはカカオのみぞ知る、だ」
以下略



74:名無しNIPPER[saga]
2016/02/18(木) 22:41:29.21 ID:Qz1F3BRc0

わたし「ところでおじいさん、バレンタインデーってご存じですか?」

祖父「バレンタイン……?確か大昔、バレンティヌスという人物が殺害された日だった筈だが……それがどうかしたのか?」

以下略



75:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:42:08.70 ID:Qz1F3BRc0
祖父「だが、そうか……ありがたく受け取っておくとしよう」

わたし(でも……その顔は何処と無く嬉しそうでした)

祖父「これはまだ暫く、孫のためにも頑張らねばならんな。オチオチ死んでもいられん」
以下略



76:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:42:48.50 ID:Qz1F3BRc0
わたし「そういえば……助手さんはどちらに?姿が見えないようですけど」

祖父「ああ、彼なら私の使いに行ってもらっているんだが……それにしても遅いな」

わたし「もうお昼ですもんね、心配です。ちょっと見てきても?」
以下略



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