過去ログ - わたし「チョコレート……ですか?」
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71:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:05:17.97 ID:Qz1F3BRc0
わたし「ということは、すぐにでも動いてこれから起きるカカオ達の侵略を止めねばなりませんね」
祖父「いや、その必要はない」
わたし「へ?」
72:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:05:58.31 ID:Qz1F3BRc0
わたし「……それにしてもカカオ達がわざわざカカオ人間なるものを作り、入れ替わる行為を行ったのは何故なんでしょう?」
わたし「ただ邪魔なものを過去へと飛ばすだけで事足りたでしょうに」
祖父「それはだな……自分たちだけでは己の存在価値を見出だせないからだろう」
73:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 20:06:51.32 ID:Qz1F3BRc0
祖父「それか、もしかしたら……人間という生き物やその生活に、憧れていたのかもしれんな」
わたし「憧れ、ですか。だから人間の真似を?」
祖父「そうかもしれんし、違うかもしれん。それはカカオのみぞ知る、だ」
74:名無しNIPPER[saga]
2016/02/18(木) 22:41:29.21 ID:Qz1F3BRc0
わたし「ところでおじいさん、バレンタインデーってご存じですか?」
祖父「バレンタイン……?確か大昔、バレンティヌスという人物が殺害された日だった筈だが……それがどうかしたのか?」
75:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:42:08.70 ID:Qz1F3BRc0
祖父「だが、そうか……ありがたく受け取っておくとしよう」
わたし(でも……その顔は何処と無く嬉しそうでした)
祖父「これはまだ暫く、孫のためにも頑張らねばならんな。オチオチ死んでもいられん」
76:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:42:48.50 ID:Qz1F3BRc0
わたし「そういえば……助手さんはどちらに?姿が見えないようですけど」
祖父「ああ、彼なら私の使いに行ってもらっているんだが……それにしても遅いな」
わたし「もうお昼ですもんね、心配です。ちょっと見てきても?」
77:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:43:31.17 ID:Qz1F3BRc0
Y「……全て消えてしまったんだ……」
わたし「……何が?」
Y「カカオだよカカオ!私のカカオが!全部無くなったんだ!」
78:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:44:04.97 ID:Qz1F3BRc0
Y「お陰で資本経済も崩壊、残ったの借金のみさ……」
わたし「借金……?あれだけ豊かだった筈なのに?」
Y「マネーゲームだの信用取引だのしていたら、全部消えてしまったんだ。残ったのは負債だけってことさ……」
79:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:44:39.59 ID:Qz1F3BRc0
わたし「まあまあ、元気だしてくださいな。今のあなたには物足りないかもしれませんけど」
Y「……これは?」
わたし「チョコレートです。どうやら今日は、感謝の念を込めてチョコレートを贈る日だそうで」
80:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/18(木) 22:45:16.97 ID:Qz1F3BRc0
わたし「……それにしても、何故事務所前に?」
Y「ああ、逃げてきたのさ」
わたし「逃げてきた……?」
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