100: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/03/04(金) 01:23:38.30 ID:SUBniOjl0
ふみかちゃんがぎゅっと目を瞑った。
反射。
拒絶。
りょうの影が脳裏にちらついた。
もう、やめて。
放っておいて。
入ってこないで。
二人にしておいて。
どっかいってよ。
私たち3人が互いに知らなかった時間まで戻れたらどんなにいいだろう。
こうなることが分かっていたら、もっとふみかちゃんの周りを警戒できたかな。
「りょうが、好きでもいいから……私と」
このまま友達でいて?
私と――。
喉を突き刺すような痛み。
「あみちゃん、ごめんね……」
力が抜けた。
ほんの少し、分かった。
彼女と友達のままでいるということ。
そういう関係を望むにしろ望まないにしろ、
目の前の私の好きな人と交わり続ける道筋がそれしかないということ。
彼女の体から離れ、ベッドの端に顔を押し当てた。
何度考えても、同じ。
今の私にはふみかちゃんを振り向かせることなんてできやしないんだ。
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