過去ログ - 提督「待ち人想ひて」 綾波「時の流れにわが身をたゆたう」
↓ 1- 覧 板 20
1:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:08:38.97 ID:b8Y5sxgi0
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「あ、司令官！」

「……よぉ」

「お久しぶりですね！　今日は……どうされたんですか？」

「ん、ちょっとな……別に用事って物は無いんだけど」

「そうですか……あ！　お茶を入れてきますね！　すみません気がつかなくって」

「あぁ、頼むよ。それに、謝る事は無いさ……久しぶりなんだからな」


　執務室から出て行く綾波の背中を見送って、俺は懐かしい気持ちになりながら馴染みの椅子に腰を下ろす。
　
　殺風景な部屋の隅には未だ手付かずのままのダンボールが置いてあり。

　その上に積もった埃が、時間の経過を感じさせた。

SSWiki : ss.vip2ch.com


2:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:11:37.13 ID:b8Y5sxgi0
　
「結局、部屋の模様替えもやろうやろうとそのまんまだったな……」


　執務用の机の上には、山積みになった書類の束。俺は被っていた帽子を机の隅に置くと、それらを一枚一枚確認していく。
以下略


3:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:17:09.12 ID:b8Y5sxgi0
　
　しばらくの間そうして雑務をこなしていると、綾波がお茶を持って戻って来た。

　
「お待たせしました。司令官！」
以下略


4:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:18:23.35 ID:b8Y5sxgi0
　
　そんな事を考えながら、彼女の入れてくれたお茶を口に含み、その変わらぬ味に人知れず頷く。

　
「皆はどうしてる？　どうも世間じゃ、新しい艦娘も増えたって聞くけど」
以下略


5:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:19:50.48 ID:b8Y5sxgi0

　苦笑する俺に、綾波が真面目な顔で続ける。

　
「資源が無いからって演習さぼってた罰です！　皆早く強くなって、司令官のお役に立とうと頑張ってたんですから」
以下略


6:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:20:47.47 ID:b8Y5sxgi0
　
「ん、どうかしたか？」

「なんで……その、綾波だけ皆より早く、改二にしてくださったんですか？」

以下略


7:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:24:07.12 ID:b8Y5sxgi0

　そう言って、再び書類に目を通し始める俺に、綾波が抗議の視線を投げつける。

　
「本当は敷波と一緒に改二にしたかったんだけどなぁ……実装されてないんだよなぁ……」
以下略


8:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:24:52.71 ID:b8Y5sxgi0

「さてと……それじゃ、そろそろかな」

「……楽しい時間って、何でこんなにあっという間なんでしょうか」

以下略


9:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:27:25.46 ID:b8Y5sxgi0

　俺がそう言って壁に掛けられた時計に目をやると、

言いたい事を察してくれたのか、綾波が姿勢を正し、まっすぐに俺を見つめる。

以下略


10:名無しNIPPER[saga]
2016/02/15(月) 19:30:25.55 ID:b8Y5sxgi0
　これで、このお話はおしまいです。数ヶ月ぶりに起動すると、バレンタインが終わったというのに
チョコ持って待ってた綾波に泣いた。プロデュースばっかやっててごめんよ。
　
　それでは、お読みいただきありがとうございました。では。

11:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 20:05:23.64 ID:7Vy5lapiO
乙
健気や......

12:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 20:20:54.16 ID:mMJ6k4dA0
乙乙
貴重な綾波SSだ

13:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 22:58:05.82 ID:EJ44kBz8o
乙

13Res/6.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice